忍者ブログ
TW3「エンドブレイカー!」内PC関係の雑記。

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


本文を読むにはこちらからパスワードを入力してください。
PR

本文を読むにはこちらからパスワードを入力してください。

「レとシが足りない」

男はまた突飛な不満を吐き出した。



宿屋に戻ったその後、アーサーは父と共に外食に出た。
第二階層に来た時は大体ふたりは馴染みの宿に泊まり、
お気に入りのパスタが美味しい店で夕食を取る。
窓際の、通りの見える席に案内されると、
アーサーはカルボナーラを、父エクターは今日のおすすめを注文し、
一日をゆっくりと振り返るのがささやかな楽しみとなっていた。

エクター・カリブルヌスは名医というわけではない。
だが、自分が治せる病気と治せない病気、それを理解していた。
自分で事足りることならば精いっぱいの治療を、
自分では力不足だと思うことには他の医師の協力を仰ぎ、
自分でできる限りの措置を懸命に行う。
己の力量を知り、己の未熟さを知り、その上で高みを目指す。
「この人になら命を預けてもいい」と安心できる医者だった。

そんな彼を見て育ったためか、息子も娘も父の仕事に興味を持った。
気づけば兄であるアーサーは医学を学び、父の手伝いを。
妹のエレインは薬学を学び、施療院で働いている。
父も「子供たちが興味を持ってくれたのなら」と自分が教えられることを教え、
彼らを導くべく、良い教育者として良い親として接していた。



本文を読むにはこちらからパスワードを入力してください。


蒼空
design&photo by [Aloeswood Shrine / 紅蓮 椿] ■ powerd by [忍者BLOG]
忍者ブログ [PR]
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
フリーエリア
最新コメント
[09/03 ポー]
[09/01 アーサー]
[09/01 ポー]
[07/26 ポー]
[05/27 アーサー(背後)]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
アーサー&エレイン
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
P R
カウンター