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TW3「エンドブレイカー!」内PC関係の雑記。

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先生に頼まれて、ある少女の世話をしてやる事になった。
僕とは真逆の少女で、少し苦手だと思った。
その考えは間違っていなかった。
彼女は無邪気に痛いところを突いてくる。



もうかれこれ何年になるだろうか。
遠縁のとある男が僕の家族を殺していった。
変わり者だが子供好きで、僕ともよく遊んでくれていた人だった。
庭で遊んでいて、突然大きな音が聞こえて、
音にする方へと向かったら父と母が水溜りの中にいた。
赤い紅い、水溜りだ。
それが血だと認識するのに時間はかからなかった。
気がつくと僕は泣きながら父と母を呼んでいた。
側にいたくて必死に駆けて、失いたくなくて叫んだ。
愚かな僕は知らなかった。すぐ側に殺した本人がいた事に。
突然背中に燃えるような熱さを感じる。
伸ばした手の先にはナイフが刺さっていた。
赤く染まった掌を見つめながら、僕はそのまま倒れた。
遠くで声が聞こえた。
あれは叫び声だったのか、それとも笑い声だったのか。
今となっては知る術もない。

もう父も母もいない。
ありがとうも、ごめんなさいも言えない。
本当に言いたい時に言えないまま、失ってしまった。

それを知ってか知らずか彼女は言う。
無垢なのか無邪気なのか無知なのかわからない少女は笑う。
だが、そんな彼女に少しばかり救われている気もする。
親を失ったあの日から、もはや与えられるはずもないと思っていた感情をあてがわれ、
いとも容易く僕の手を取る彼女は今日も樹の上で歌っている。

――彼女が苦手だ。だが嫌いではない。
見上げて、呼びかける。すると僕を見て笑う。
僕の知らない世界を見続けていた彼女が羨ましくもあった。


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