TW3「エンドブレイカー!」内PC関係の雑記。
人魚の住む海は、美しく清らかな海。
その美しい歌声はあらゆる穢れを祓いのけ、永遠の青を約束するという。
人魚の住む海は、恵み豊かな育みの海。
その美しい歌声は多くの魚達を魅了して、自らの住まいとする海に連れてくるという。
そんな伝承が残るとある街の物語。
その美しい歌声はあらゆる穢れを祓いのけ、永遠の青を約束するという。
人魚の住む海は、恵み豊かな育みの海。
その美しい歌声は多くの魚達を魅了して、自らの住まいとする海に連れてくるという。
そんな伝承が残るとある街の物語。
幼い日の思い出。
あれは10歳の誕生日、初めて船に乗せてもらった記念の日。
突然の嵐に襲われて、ぼくの身体は船から海へと投げ出されてしまった。
荒れ狂う風の音、空気が漏れて行く感覚、誰かの叫び。
ああ、もう僕は消えてしまうんだな、と思って目を閉じたその後に、
腕を引く温かさ、水を切る感覚、誰かの声。
それがなにを意味するかもわからないまま、意識を手放した。
とても美しい歌声が僕を目覚めさせた。
そこは天国でも地獄でもなく、街外れのただの岩場。
どうやらぼくはまだ消えていないようだ。
空は暗くて、ぽっかりと、真珠のように丸い月が浮かんでいる。
誰かいるの?小さく呟くと歌が止まった。
「あ、気がついた」
岩の影から現れたのは、ぼくと同じくらいの女の子。
一対の目が丸く、興味深そうにぼくを見下ろしている。
綺麗な目だ。朝焼けの空によく似た色だ。
ただ、一つだけぼくとちがう所があった。
その子には足がなくって、代わりに魚の尾ひれが付いていた。
――人魚だ!
そう叫びそうになって、必死に我慢した。
そんなぼくの事も気にせず、女の子は首を傾げたり、空を見たり。
さっきまで歌ってた歌の続きを歌いだしたりしていた。
人魚って、なんだかとても不思議な生き物だ。そんな気がした。
ぼくは体を何とか起こして、女の子に聞いてみた。
「ねえ、君がぼくを助けてくれたの?」
「ん~?わたしは、ひろっただけだよ。めずらしいもの」
「めずらしいもの?」
「おかのヒト。わたし、おかのヒトってはじめてみたの!」
人魚の女の子は嬉しそうに、きゃっきゃと笑っていた。
なんだかとても楽しそうで、思わずぼくまで笑いたくなる。
そのあと、その子から「おかのヒト」の事を色々と聞かれて、
代わりに人魚についてを色々と教えてもらった。
どうやら、この海には言い伝えどおり、本当に人魚が住んでいるようだ。
ぼくの話を聞いてすっかり「おか」に興味を持った女の子を見て、
ぼくは無性にこの子のことが心配になってきた。
きっと、この子みたいに優しいいい子は、悪い奴らにひどいことをされてしまう。
「ねえ、約束して?もう町の近くに来ないって」
「どうして?おかはステキなところなのでしょう?」
「人魚はとてもめずらしいから、悪い大人につかまえられてしまうよ」
「つかまえられたら、どうなるの?」
「もう海にはかえしてもらえなくなるよ、せまい水槽を泳がされるんだ」
「そんなのいや!」
女の子は今までの好奇心いっぱいの顔をしかめて、今までで一番大きな声を出した。
「だろう?なら、約束だよ」
「ん、やくそく」
すんなりと約束してくれた女の子は、海に戻っていく最後、
「またあそぼうね!」と約束破りな台詞を言って海の底へと帰っていった。
ぼくはなんとか岩場を伝って町に向かい、港の近くで従者たちに見つけられた。
あれから数年。
彼女と会わないまま僕は大人になった。
※ちょっとしたお伽噺と喜劇のような悲劇のような物語
登場人物は各自想像にお任せします。
あれは10歳の誕生日、初めて船に乗せてもらった記念の日。
突然の嵐に襲われて、ぼくの身体は船から海へと投げ出されてしまった。
荒れ狂う風の音、空気が漏れて行く感覚、誰かの叫び。
ああ、もう僕は消えてしまうんだな、と思って目を閉じたその後に、
腕を引く温かさ、水を切る感覚、誰かの声。
それがなにを意味するかもわからないまま、意識を手放した。
とても美しい歌声が僕を目覚めさせた。
そこは天国でも地獄でもなく、街外れのただの岩場。
どうやらぼくはまだ消えていないようだ。
空は暗くて、ぽっかりと、真珠のように丸い月が浮かんでいる。
誰かいるの?小さく呟くと歌が止まった。
「あ、気がついた」
岩の影から現れたのは、ぼくと同じくらいの女の子。
一対の目が丸く、興味深そうにぼくを見下ろしている。
綺麗な目だ。朝焼けの空によく似た色だ。
ただ、一つだけぼくとちがう所があった。
その子には足がなくって、代わりに魚の尾ひれが付いていた。
――人魚だ!
そう叫びそうになって、必死に我慢した。
そんなぼくの事も気にせず、女の子は首を傾げたり、空を見たり。
さっきまで歌ってた歌の続きを歌いだしたりしていた。
人魚って、なんだかとても不思議な生き物だ。そんな気がした。
ぼくは体を何とか起こして、女の子に聞いてみた。
「ねえ、君がぼくを助けてくれたの?」
「ん~?わたしは、ひろっただけだよ。めずらしいもの」
「めずらしいもの?」
「おかのヒト。わたし、おかのヒトってはじめてみたの!」
人魚の女の子は嬉しそうに、きゃっきゃと笑っていた。
なんだかとても楽しそうで、思わずぼくまで笑いたくなる。
そのあと、その子から「おかのヒト」の事を色々と聞かれて、
代わりに人魚についてを色々と教えてもらった。
どうやら、この海には言い伝えどおり、本当に人魚が住んでいるようだ。
ぼくの話を聞いてすっかり「おか」に興味を持った女の子を見て、
ぼくは無性にこの子のことが心配になってきた。
きっと、この子みたいに優しいいい子は、悪い奴らにひどいことをされてしまう。
「ねえ、約束して?もう町の近くに来ないって」
「どうして?おかはステキなところなのでしょう?」
「人魚はとてもめずらしいから、悪い大人につかまえられてしまうよ」
「つかまえられたら、どうなるの?」
「もう海にはかえしてもらえなくなるよ、せまい水槽を泳がされるんだ」
「そんなのいや!」
女の子は今までの好奇心いっぱいの顔をしかめて、今までで一番大きな声を出した。
「だろう?なら、約束だよ」
「ん、やくそく」
すんなりと約束してくれた女の子は、海に戻っていく最後、
「またあそぼうね!」と約束破りな台詞を言って海の底へと帰っていった。
ぼくはなんとか岩場を伝って町に向かい、港の近くで従者たちに見つけられた。
あれから数年。
彼女と会わないまま僕は大人になった。
※ちょっとしたお伽噺と喜劇のような悲劇のような物語
登場人物は各自想像にお任せします。
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