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TW3「エンドブレイカー!」内PC関係の雑記。

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大切なものはいつだって、気付けばすぐ側にある。
けれど、気付くまでは時として気が遠くなるほど長い。
対岸の火事のように燃えるまでは熱さは分からず、
燃えてからでは遅すぎて、あっという間に燃え尽きる。

故に、慎重でなければならない。
暗闇の中、泥濘を歩くように、探りながら、
大切なものだけは無くさないようにと、祈りながら。




あれは、今からほんの数ヶ月前、先生から聞いた話だ。
先生は随分と長い間、誰かに愛されているそうだ。
その人はどんなに遠く離れても、どれだけの月日が経とうと想いを変えず、
ただ一心に先生を慕い続けているようだ。

「これはある男の台詞だ。『しかし君、恋は罪悪ですよ。』
 ……アーサー君、君にこの言葉の意味がわかるかい?」
「――――理解しかねます」

出来るわけがなかった。
先生の質問は時に突然全く関係のない方向からやってくる。
今の話と、恋が罪悪であるという話の繋がりが僕にはわからなかった。
興味のない話ではあったが、先生の語る奇妙な論理は心惹かれる。
黙っているとと先生は語り出した。

「これは私なりの解釈なのだがね、アーサー君。
 恋というのは人の犯した最初の罪によって生まれた副産物なんだよ。
 知恵を得たから人は業を成し、故に恋を知り、愛を知り、子を成した。
 知っていたかい?神は人間に子を成すことすら教えなかったんだ。
 恋とは罪から生まれた、最初の子供とも考えられないかい?
 即ち、恋は罪悪。恋は罪から生まれた新たな罪なのさ」

意気揚々と語る先生は、止められない。
僕は大人しくそれを聞いて、時にメモを取った。

「ならば、私に恋をしたことで彼女は罪を犯したのか?
 恋を教えてしまった私こそが罰を与えられるべきか?
 君はどう思うかい、アーサー君」
「知り得ません」
「どうして?」
「僕は、恋なんて知りませんから」

相手の話が盛り上がるほどに興が冷めた僕はその時淡々と答えた。
先生は困った顔をして、そして僕にひとつの紙を渡した。
小さな羊皮紙にはなにかの単語。どうやら名前のようだった。

「それなら、この子の所に行ってごらん。色々教えてくれるはずだよ」
「いったい誰なんです?」
「本人に聞いてみればいいさ。君は研究者だろう?」

自分の手で、答えは見つけるものさ。
そう言って先生は笑っていた。
結局僕は未だにその人物の事を知らない。 だから知りたい。
先生はいつだって答えを用意してはくれない。考えろという。
知ることこそが罪なのだというならば、僕は何を知ることで、どんな罰を与えられるのだろう。


そういえば、先生と「彼女」はいったいどうなったのだろうか。
今となっては聞くこともできない。
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