TW3「エンドブレイカー!」内PC関係の雑記。
街中で、一匹の猫を探すことがどれだけ難しい事か。
思うところにいてくれない、予想外な事ばかりで困ってしまう。
……はずだったのだが、今日は珍しくすぐ見つかった。
「アンジュ!」
屋根と屋根を飛び回ってたその少女に声をかける。
彼女は僕に気付くと慣れた様子でしらない誰かの家のベランダを経由して、
綺麗に宙で2回転ほど回った後に僕の前に着地した。
「や、アーサー。どしたのなんか焦ってるっぽいけど」
「アンジュ、ミルク粥の作り方を知らないか」
「?」
詳しく話すと、アンジュは快く作り方をメモして渡してくれた。
彼女は「私が作ってあげようか」と言ってくれたが、
何故か料理もできない僕は「自分で作る」と言いきってしまった。
思うところにいてくれない、予想外な事ばかりで困ってしまう。
……はずだったのだが、今日は珍しくすぐ見つかった。
「アンジュ!」
屋根と屋根を飛び回ってたその少女に声をかける。
彼女は僕に気付くと慣れた様子でしらない誰かの家のベランダを経由して、
綺麗に宙で2回転ほど回った後に僕の前に着地した。
「や、アーサー。どしたのなんか焦ってるっぽいけど」
「アンジュ、ミルク粥の作り方を知らないか」
「?」
詳しく話すと、アンジュは快く作り方をメモして渡してくれた。
彼女は「私が作ってあげようか」と言ってくれたが、
何故か料理もできない僕は「自分で作る」と言いきってしまった。
「どうして?アーサーお料理苦手じゃなかったっけ?」
「……作ってやりたいんだ。僕が」
いつも世話になっているから、と言い訳じみた理由を付け加える。
別に嘘ではないが、本当にそうかと聞かれたら違うと思う。
それが何かはわからないが、一番の理由と言うのは別にある気がした。
そう言うとアンジュはじーっと僕を見上げてくる。
「どうした?僕は何か変な事を言ったか?」
「つまりそれって、その子が好きってこと?」
間。
「――――まて、それじゃあまるで」
「だからアーサーは、その子に恋してるんだ。一緒にいるとあったかいでしょ?」
アンジュは視線をそらさない。
紅玉色の瞳が、言葉がずっと僕を捕らえて離さない。
こんなにも簡単に彼女はその言葉を口にすることが出来るのかと驚いた。
その言葉を僕の今の感情に当てはめたその脳内回路に感動すら覚えた。
「……だからと言って、恋とは限らないぞ。他の何かかもしれない」
「じゃあ一応恋ってことにしておいたら?」
「いい加減だな」
「理由なんて後付けで十分なんだよ。恋ってそんなもの。気付けば真っ逆さま」
少女はそう言ってにやりと笑う。
時々見せるこういう表情が、彼女は僕よりもうんと大人なのかもしれないと思わせる。
それとも狩猟者と言う職業柄そうなってしまうのだろうか。僕にはわからない。
「経験者は語る」などと偉そうに胸を張る姿は子供なのだが、
アンジュは僕の知ることのない世界を見続けているのだろう。
何も言い返せずにいると、アンジュは軽くジャンプ。
近くの木箱からベランダへ、そして屋根の上へとあっという間に登っていく。
「じゃあね。あ、こないだ私が話してたお姉さんがアーサーに会いたいってさ」
今度『針刺星』に遊びにおいでね。
そう言って、僕の手の届かない場所に行くと彼女はすぐに見えなくなった。
残された僕には不可思議な感情と、彼女の残したメモがひとつ。
(それは、違う。違うかもしれない)
当て嵌める事が怖い。だから否定したい。
胸を抉られるような感覚に苛まれながら、僕は屋敷に戻る。
この時はまだ知らなかった。
アンジュの字がミミズがのたくった方がましと思えるほど汚く読み難いことも、
僕自身の正しい感情が何かも、何も。
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