TW3「エンドブレイカー!」内PC関係の雑記。
『あーあ、駄目じゃないか。とどめ刺さないと』
ざしゅっ。
背中が突然熱くなった。
父と母の亡骸を前に泣き崩れていた僕に襲いかかったそれに触れる。
どうやらナイフのようだ。刃物が背中に突き刺さっている。
そう認識すると痛みと言うものは一気に全身に広がっていく。
瞬き一つする間もなく、僕はその場に倒れ込んだ。
薄れていく意識の先、僕は何かを聞いていた。
ざしゅっ。
背中が突然熱くなった。
父と母の亡骸を前に泣き崩れていた僕に襲いかかったそれに触れる。
どうやらナイフのようだ。刃物が背中に突き刺さっている。
そう認識すると痛みと言うものは一気に全身に広がっていく。
瞬き一つする間もなく、僕はその場に倒れ込んだ。
薄れていく意識の先、僕は何かを聞いていた。
「共犯者」が少年に邪剣の群れを放つ。
少年の背に剣が立て続けに突き刺さり、
そのたびに少年はびくりと身体を震わせた。
『おやおや、しぶといなぁ。さっさと死んだ方が楽なのに』
『ま、待ってくれ!なにも、その子を殺す必要はないだろう!』
最早抵抗も出来ない少年へ追加でナイフを向けた「共犯者」を
白髪の痩せた男が必死の形相で、声を荒げて制止した。
「共犯者」はため息交じりにナイフを構えた手を下ろす。
『何言ってるんだい?君の望みは「この家の人間すべてに復讐すること」だろう?』
『この子は……この子は違うんだ』
男は倒れた少年の側に駆け寄った。
未だ息はあるし、傷口は深そうだが運よく急所は外れている。
しかしこのまま放っておけば死んでしまうだろう。
男は退屈そうに立っていた「共犯者」に懇願の眼差しを向けた。
『「クィ」!頼む、この子を「治して」くれ!』
『えー?君、いったい何個の願いを「ボク」に強請るつもりだい?』
『何を対価に払ったって構わない。だから頼む!この子だけは……!』
男の言葉に、「共犯者」が少しだけ少年に興味を示した。
最初に投げたナイフ以外、呼び出した邪剣の群れは既に消えている。
男の骨ばった腕に抱かれている少年の命はもうすぐに失われるだろう。
「共犯者」は少年を見つめ、そして男へ視線を戻す。
『……それだけの価値があるのかい?』
『ある。この子は――この子は昔の私だ。
兄と比べられ、結局最後に捨てられた私と同じだ。
だがこの子には輝く未来が待っている!幸福に満ちた未来が!
私ではたどり着けなかった未来があるんだ!』
男は断言した。
つらつらと理想を語る男を「共犯者」は冷めた目で見つめていた。
思いを吐き出した男は肩で息をしながら「共犯者」の返事を待つ。
「共犯者」は目を閉じ、一息吸ってから開いて、笑った。
『いいだろう、それほどまでの熱意があるなら構わない』
『ほ、本当か!』
『ただし、それなりの対価は払ってもらうよ?それが「契約」だ』
「共犯者」は男から少年を奪うと、彼の背に刺さっていたナイフを抜いた。
傷口からだらりと血が溢れ、少年も心なし苦しそうに顔をゆがめる。
そんな姿を見て、なおも笑う。
『少年、キミは「運が良かったね」。助かるよ、生き延びるんだよ』
そう告げると、「共犯者」はその傷跡に優しく唇を落とす。
傷口近くの血を舐めとると、次は首から下げた鍵を傷口に当てる。
強力な呪力が淡い光となって少年の傷口を覆うと、「共犯者」は右に捻る。
光は収縮。刹那、傷口は痕こそ残ったままだが綺麗に塞がっていた。
『これでよし。まあ傷痕は残るだろうけど命に別状はないさ』
『ああ……!「クィ」、すまない、本当にありがとう』
『気にしないでよ。こっちもしっかり対価は払ってもらうんだしさ』
くすくすと笑う「共犯者」と、少年を抱き寄せて喜ぶ男。
この後、彼ら二人は自警団の到着を待たず屋敷から人知れず去った。
騎士の名門、黒鳩伯爵の一族とまで謳われていたカメロット家は、
嫡男アーサーと失踪中の長女エメリーを除き全員が殺害された。
残された遺体は全部で7体。
しかし、屋敷の惨状や夥しい量の血痕が発見されていることから、
実際には屋敷の使用人約10~20名ほども犠牲となっていることが推測された。
犯人は後に生存者であり目撃者たるアーサー少年の証言により、
彼の叔父にあたる男「マルクル・モルドレッド」であることが判明した。
しかし、数か月後に彼は骨を抜きとられた変死体として発見される。
生活感のない家からは証拠品などは見つからず、
ランスブルグの一部地域を騒がせた怪事件は表向きには闇へと葬られた。
されど、物語は今もなお巡り続けている。
※漸くアーサーのおじさんの名前がフルネームに。
名字が違うのは勘当された後に嫁さんとこに婿入りしたためです。
少年の背に剣が立て続けに突き刺さり、
そのたびに少年はびくりと身体を震わせた。
『おやおや、しぶといなぁ。さっさと死んだ方が楽なのに』
『ま、待ってくれ!なにも、その子を殺す必要はないだろう!』
最早抵抗も出来ない少年へ追加でナイフを向けた「共犯者」を
白髪の痩せた男が必死の形相で、声を荒げて制止した。
「共犯者」はため息交じりにナイフを構えた手を下ろす。
『何言ってるんだい?君の望みは「この家の人間すべてに復讐すること」だろう?』
『この子は……この子は違うんだ』
男は倒れた少年の側に駆け寄った。
未だ息はあるし、傷口は深そうだが運よく急所は外れている。
しかしこのまま放っておけば死んでしまうだろう。
男は退屈そうに立っていた「共犯者」に懇願の眼差しを向けた。
『「クィ」!頼む、この子を「治して」くれ!』
『えー?君、いったい何個の願いを「ボク」に強請るつもりだい?』
『何を対価に払ったって構わない。だから頼む!この子だけは……!』
男の言葉に、「共犯者」が少しだけ少年に興味を示した。
最初に投げたナイフ以外、呼び出した邪剣の群れは既に消えている。
男の骨ばった腕に抱かれている少年の命はもうすぐに失われるだろう。
「共犯者」は少年を見つめ、そして男へ視線を戻す。
『……それだけの価値があるのかい?』
『ある。この子は――この子は昔の私だ。
兄と比べられ、結局最後に捨てられた私と同じだ。
だがこの子には輝く未来が待っている!幸福に満ちた未来が!
私ではたどり着けなかった未来があるんだ!』
男は断言した。
つらつらと理想を語る男を「共犯者」は冷めた目で見つめていた。
思いを吐き出した男は肩で息をしながら「共犯者」の返事を待つ。
「共犯者」は目を閉じ、一息吸ってから開いて、笑った。
『いいだろう、それほどまでの熱意があるなら構わない』
『ほ、本当か!』
『ただし、それなりの対価は払ってもらうよ?それが「契約」だ』
「共犯者」は男から少年を奪うと、彼の背に刺さっていたナイフを抜いた。
傷口からだらりと血が溢れ、少年も心なし苦しそうに顔をゆがめる。
そんな姿を見て、なおも笑う。
『少年、キミは「運が良かったね」。助かるよ、生き延びるんだよ』
そう告げると、「共犯者」はその傷跡に優しく唇を落とす。
傷口近くの血を舐めとると、次は首から下げた鍵を傷口に当てる。
強力な呪力が淡い光となって少年の傷口を覆うと、「共犯者」は右に捻る。
光は収縮。刹那、傷口は痕こそ残ったままだが綺麗に塞がっていた。
『これでよし。まあ傷痕は残るだろうけど命に別状はないさ』
『ああ……!「クィ」、すまない、本当にありがとう』
『気にしないでよ。こっちもしっかり対価は払ってもらうんだしさ』
くすくすと笑う「共犯者」と、少年を抱き寄せて喜ぶ男。
この後、彼ら二人は自警団の到着を待たず屋敷から人知れず去った。
騎士の名門、黒鳩伯爵の一族とまで謳われていたカメロット家は、
嫡男アーサーと失踪中の長女エメリーを除き全員が殺害された。
残された遺体は全部で7体。
しかし、屋敷の惨状や夥しい量の血痕が発見されていることから、
実際には屋敷の使用人約10~20名ほども犠牲となっていることが推測された。
犯人は後に生存者であり目撃者たるアーサー少年の証言により、
彼の叔父にあたる男「マルクル・モルドレッド」であることが判明した。
しかし、数か月後に彼は骨を抜きとられた変死体として発見される。
生活感のない家からは証拠品などは見つからず、
ランスブルグの一部地域を騒がせた怪事件は表向きには闇へと葬られた。
されど、物語は今もなお巡り続けている。
※漸くアーサーのおじさんの名前がフルネームに。
名字が違うのは勘当された後に嫁さんとこに婿入りしたためです。
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